21.首里琉染 代表取締役 大城裕美
龍樋
龍樋(りゅうひ)とは、瑞泉門へ向かう手前に琉球石灰岩の間から湧き出す樋口のことです。
「樋」とは、河川などの水を放出させるための水門や管のことで、龍の口から水が湧き出していることからこの名が付けられました。
龍樋の水を瑞泉ともいい、王宮の生活飲料水として、さらに中国からの使者が来た際には、彼らの飲料水として、滞在先である那覇の「天使館」まで届けられました。
石彫刻の龍頭は、沖縄戦で一部が破壊されましたが、修復され元のこの場所に設置されました。龍頭は、現在首里城に設置されている彫刻物のなかで唯一当時のものです。