14.物語に入り込む

『歌人/佐藤モニカ』
歌人、詩人、小説家。
歌集『夏の領域』で現代歌人協会賞、日本歌人クラブ新人賞を受賞。
詩集『サントス港』で山之口貘賞受賞。
詩集『世界は朝の』にて、三好達治賞を史上最年少で受賞した。
近著に歌集『白亜紀の風』、詩集『一本の樹木のように』。小説やエッセイも手がけている。

EPISODE

お子様を連れ立って撮影現場へ入るモニカさん。
ちょっぴり大人の世界に戸惑いながら、居場所を見つけた小さな見学者は、おとなしくタブレットで自分の世界に入り込む。
モニカさんの朗読は、無機質な空気をつくりつつ
聞き手に想像を促すような問いに聞こえる。
「胡弓は”回想“をイメージしやすい音色ですね」
胡弓奏者の又吉さんに質問しつつ、その返事を言語化する能力の高さに圧倒される。
言葉で表現する能力は、言葉の観察力も優れている。